2.幼児型

 

俗に言う幼児体型。小柄で、胸の部分があまり大きくない。丸顔の童顔で、目がクリッとしている。

 

 

幼児型の性格

 

幼児型に当てはまる性格の傾向を、小児性気質と言います。小児性気質は、いつまでも幼稚さがある性格で、子供のように無邪気な態度で人と接することがあります。家族や親しい人のような安心出来る相手に対しては、自己主張が強くなって、わがままになることがあります。寂しがり屋で依存心が強いので、仲のいい人には頼ってしまいがちになります。つまり幼児型は、見た目が子供っぽいですが、性格も子供っぽいです。

 

上述したように、状況によっては自己主張が強くなることもあるのですが、基本的には穏やかで控えめな性格です。自分から進んで人の上に立ったり、積極的に皆をリードしたりすることは得意ではありません。むしろ、人を陰ながら支える役目の方が向いています。細かい気配りがあり優しいので、組織の中では補佐的な役割や、小さいグループの纏め役などが向いています。大きい組織のリーダーや責任が重い立場は、気が小さいので本人の方が嫌がります。

 

温厚な性格で安心を求めるため、争いを好みません。問題が起こった場合、出来るだけ誰も傷つかないように、穏やかに解決しようとします。しかし、自分の平和な状況が脅かされたり、大切な存在に危機が訪れた場合、守るために必死に戦います。

 

小児性気質には女性的な特性があり、思いやりがある母性的な愛情の持ち主です。その為、子供や動物が大好きです。普段から積極的に人に尽くすような能動的な愛情なのではなく、人を優しく受け止める受け身で消極的な愛情です。人の気持ちをくみ取ることが出来る、聞き上手な癒し系の人です。

 

小心で恐がりなので、心配性になって小さいことにも不安を感じやすい。怪談話も苦手な人が多い。しかし普段の生活では、物事を明るく希望的に考えるところもあり、そういった二面性があります。優柔不断なので、考えがコロコロ変わったり、何かを選ぶ時によく迷ったり、人に嫌われたくなくて八方美人になったりします。このような気迷いがちな性質があるので、浮気性なところもあります。

 

小児性気質には、繊細な感受性があります。そしてロマンチストで、よく空想に耽ります。繊細な感受性と空想癖は、豊かな想像力を産みます。その想像力に、子供のような無邪気さや母性的な愛情が加わると、人の心を穏やかにするような物を作り上げる芸術的な創造性が発揮されます。 特に、メルヘンチックな世界観を好みます。

しかし、繊細な感受性と空想癖が悪い方に作用すると、先の事を予想して不安を感じ、取り越し苦労が多くなります。一度落ち込むと空想で悪い方に考えてしまい、クヨクヨします。