8.逆三角型

 

筋肉質で肩幅が広く、骨格は下半身よりも上半身がやや発達していて、逆三角形を連想させる体型。エラが張っている気が強そうな顔付き。

 

 

逆三角型の性格

 

逆三角型に当てはまる性格の傾向を、決分性(けつぶんせい)気質と言います。決分性とは、全般的に白黒ハッキリさせないと気が済まない性質を意味する造語です。

何事にもキッチリけじめをつけようとするので、曖昧や中途半端を嫌います。ですが、自己中心的なけじめをつけた考え方をしているケースもあります。外罰的な傾向があり、自分に責任がある場合でも責任転嫁をして、人のせいにすることがあります。自分より下の立場の人や、敵対関係にある人に対しては、特にそういうことがあります。

白黒ハッキリさせないと気が済まない性質があるので、立場が上か下か敵か味方かなど、人間関係をハッキリと区別して捉えます。上下関係の立場の違いを強く認識していて、上下の位置関係をハッキリさせる行動や発言をするので、礼儀には厳しい。相手が敵とみなせば徹底的に攻撃しますが、味方に対しては、たとえ問題があっても庇う場合があります。

ちなみに韓国にも、男尊女卑の傾向や競争が激しく上下関係が厳しいなど、どちらの立場が上か下かをハッキリさせようとする決分性の社会構造があります。韓国人の民族性は、決分性気質の性質が多く当てはまります。

 

権力に服従するので、立場や実力が自分より上の人には極端にへりくだり、指示を受けた場合は多少無理な依頼でも従います。そのかわり、自分の方が立場が上の場合は、自分の権力を行使します。立場が下の人には高圧的な態度をとり、時には無茶な命令を出すこともあります。それは、上の立場の者は自分より偉いのだから命令するのが当然であり、立場が下の者は上の命令に全面的に従うのが当然であると思っているからです。このような、信念とも言える軍隊的体質の意識が根底にあります。

 

決分性気質の人は、激しい気性の人物です。せっかちで、エネルギッシュに行動する積極性があります。まるで力が有り余っているかのように、いつも忙しく動き回っている印象を受けます。勝ち気で競争心が強く、勝ち負けの結果にこだわります。短気で頻繁に怒っていて、特に下の立場の者によく怒ります。人に任せた責任が果たされなかった時には、許すことが出来ずに激怒します。ですが、よく怒るからと言って、頻繁に暴力を振るうという訳ではありません。

 

自信家で、自分の実力を誇示したがります。強さを象徴する事に関心があり、権力を欲しがったり、格闘技に興味を持ちます。このような性格は、自分の力の強さを自覚する為に、自分が強い人間であることを示そうとする心理からきているようです。しかし、力に執着する価値観や気の強さは、男性ならば程度の差はあれ多くの人に当てはまりますし、男性的な性格の女性にもある程度当てはまります。ですから逆三角型は、体型は逆三角形なので男性的ですが、性格も男性的と言えます。