9.華奢型

スレンダーな体付き。あごが少しほっそりしている卵形の輪郭。色白で、ミステリアスな雰囲気のする端正な顔立ち。

 

 

華奢型の性格

 

華奢(きゃしゃ)とは、姿かたちがほっそりしていて美しいが、繊細で弱々しく感じられる様子のことです。体型で言うと、ガリガリに痩せ細っている印象ではなく、まるでモデルのようにスレンダーで、しなやかな感じのする体付きのことです。華奢型は顔立ちも美しい人が多いので、中には自分の美貌に自信を持っていて、ナルシストになっている人もいます。

 

華奢型に当てはまる性格の傾向を、情緒性気質と言います。情緒性気質には、情緒豊かな感受性があります。芸術家肌で、物事をイメージや雰囲気で感覚的に捉える傾向があります。芸術鑑賞をしたり、アートの創作が好きです。感傷的で、詩や文章を書く事を好みます。たとえ詩を書かない人でも、詩のような言葉の表現をする傾向があります。

 

体の線が細い人は、心が繊細な傾向があります。情緒性気質は繊細で情が深い性格です。人の気持ちをくんで理解しようとする優しさがあります。奉仕することを喜び、中には、自己犠牲的に尽くしている人もいます。同情心が強いので、可哀想な人を助けてあげようとします。

 

全体的に陰性の雰囲気を好みます。外観で言えば、どこか暗さを感じさせる雰囲気のものや、神秘的、幻想的な感じのするものに興味があります。日本のわびさびの世界観にも惹かれます。精神性で言えば、死を連想させる事や、寂しさや哀しさ、日常に潜む悪意や恐怖など、人の心の影の部分をテーマとしたものに興味があります。デザインで言えば、黒や白の色合いのものが好きで、中にはドクロや十字架のような、死を連想させるものを好む人もいます。場所で言えば、静かな所や薄暗い所や幻想的な雰囲気のある所が好きです。天体で言えば、夜に薄暗い光を放つ月を好みます。そして、生活パターンは夜型の傾向があります。

 

多面性がある性格で、つかみどころがない人です。ただし個人差があるので、態度では多面性があまり表面に出ない人もいます。基本的には女性的なタイプで、男性は中性的です。シャイで受け身な大人しい面があるかと思えば、突然、突拍子も無いことを言ったりする意外性があります。ある時は、子供のようにハイテンションになったりします。物おじしないでズケズケと思っていることを言うこともありますが、平和主義者なので、自分の気持ちを抑える辛抱強さも持ち合わせています。自分の世界を持っていてマイペースな人ですが、人に合わせる社交性もあります。このような多様な感性が災いして、時には混乱して精神のバランスを崩し、情緒不安定になってしまう場合もあります。

 

体質については、食べても太りにくく、大食漢になっている人もいます。辛い物が好きな人もいて、そういう人はかなり辛い物を食べても平気です。そんなに眩しくない明るさでも眩しく感じて、光を嫌がります。勘が鋭く、中には霊感が強い人もいます。女性の場合は、胃下垂になりやすいようです。